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キャンバスの華
第5章 華の嫉妬

「じ、次郎さん・・・・欲しいの・・・
入れて・・・・欲しいの・・・・」

華が次郎のことを初めて
『次郎さん』と呼んだ。


この時、睦み合う二人の関係は
仕事上の師弟関係の殻を破り

男と女・・・
いや、主と愛奴隷としての
主従関係の実が結ばれた瞬間でもあった。


『え?・・・・・』

たしかに華が自分のことを
『次郎さん』と呼んだ・・・・


いつもは弟子ということで上から目線で
『次郎ちゃん』とちゃん付けで呼ぶのに・・・


今、自分の眼下で横たわる華が
華奢な一人のか弱い女性に思えた。

『かわいい・・・なんて可愛い女なんだ・・・・』

次郎は華をうつ伏せにさせると
尻を高々と持ち上げ、
後ろから思いっきり貫いた。




熱い一夜が明けた。

昨夜、次郎に貫かれてすぐに華は昇りつめた。

次郎もまた今までに経験したことのない早さで
華が絶頂を迎えると共に同時に果てた。


拘束を解いてあげると
華は甘えるように次郎に抱きついてきて
次郎の体の温もりを感じると
安心するように眠りについた。

次郎もこのまま
時間が止まればいいと思いながら
華の身体を撫でながら眠りに落ちた。


そして今・・・

次郎は美味しそうな味噌汁の香りで目が覚めた。

起き出して台所に顔を出すと
割烹着姿の華が
トントンと軽やかなリズムで
香の物を切っていた。


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