この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
胡蝶の夢
第3章  深淵 




叩かれて熱を持った頬にひんやりとした手が触れる。



「嫌だっ」



どうしてこんな事になるんだ。


どうして僕が。


顔に、首筋に、脇腹に、指が体表を伝う度にゾクゾクとした感覚が襲い、意思と反してビクンビクンと背筋が跳ねた。



「くくっ…」



黒崎の笑いの意味が理解できるばかりに苛立つ。


反応したくないのに。


なぞらう指に圧が掛かったかと思うと、次に爪が突き立てられた。



「…うぁっ…」



不意の事に声が洩れる。


そのままゆっくりと腹部に爪が埋まっていく。


同時に唇は胸の突起をついばんだ。


ピチャッ…クチュ…


気持ち悪い。


わざと唾液をまぶして音をたて、僕に聞かせる。



「痛くされて嬉しいのか?」



黒崎の声が感覚の上辺を滑って行く。


身体が抵抗することを諦め、思考することを放棄して、与えられた刺激にのみ従順な受容機に変わるみたいだ。





.
/168ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ