パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第3章 　深淵　

意のままに操られる。


返したくない反応を返し、聞かれたくない声が洩れ出てしまう。


全部、黒崎という男の支配の下に。


腹部に突き立てられていた指はさらに下へ這う様に移動を始めた。



「もうっ…いやだ…」



言葉では隠しきれない身体の反応に絶望する。


こんなやつに、見られたくない…。


尖端をなぞる指が液体を掬い取り、僕の眼前に見せつけた。



「こんなに滲ませて悦んでるじゃないか」



「ちがうっ」



顔が熱い。


こんな事で…。



「もっと触れて欲しいんだろ？」



「ちがうっ」



否定など黒崎に通用しないことはわかっている。


こんなの生理現象だ。


それでも、自分に言い聞かせるように大きな声で叫んだのだ。


しかしそれがあいつの気に触ったらしい。



「耳障りな言葉なんていらない……、ただ、啼けよ」



「ひぎぃっ、ああぁぁぁぁあっ」



そそり立ったモノを強く握られる。


快感なんてものじゃない。


激痛だ。


今までとは比較にならないくらい、のたうちまわっても足りない程の痛み。


目の前が一気に真っ白になる。



「あっ…あっ…っくぅ…、あああああ」



「いい声だ…。そういうのをもっと聞かせろよ」






.