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私の行方
第3章 停学
『 了解ー。』なんて言いながら話を逸らした。

そんなこんなしてるうちにカラオケ退室の時間だ。カラオケはフリ

ータイムだったから早めに帰るはずだったけどギリギリまで居てし

まった。

『 もう電車もバスもないね。』

『 マジや!やばくない?どうする?』

考えたとこで埒があかないしお金もかかるからとりあえず出る事に

した。

出た私達は宛もなくブラブラ歩いていると。

『 ねぇねぇ?どうしたん?電車ないん?』と私達の真横に車が停まった。

中を見てみると軽自動車に2人の男の人が乗っていた。

『 家どこ?送ったげようか?』

2人で顔を見合わせた。

でも私は知らない人の車に乗るのは警戒していた。

歩きでナンパされてその近くの店にご飯を食べに行く事はあったけどさすがに…。

『 ゆきなどうする?』

『 麻衣どうする?』

ここで彼らは

『別に俺ら何もせんし別に困ってないなら行くわ 』

『 待っ、待って!』

麻衣と私は同時に呼び止めた。

2人で顔を見合わせて。

『 本当に何もしない?』

『 しないって言ってんじゃん。心配なら帰る言ってるやん?』

麻衣と私はお互い頷き彼らの車に乗ることにした。

彼らは約束通り私達の家まで送ってくれた。

そして連絡先もお互い聞くことも無くお別れした。

私はこんな良い人が居るもんなんだとそれから次の日も次の日も夜

遊びに出た。

ご飯を奢ってもらい知らない人に送って貰うと言う日々が当たり前になってた頃。

私達はまたいつも通り夜の街に繰り出した。

今日もいつもの様にナンパ待ちをして若者3人組の車に乗った。

『 今から肝試し行かない?』

『 いいねぇ』

私達はもう麻痺していたんだと思う。

肝試しに行くのだからいくら知らない道でも山道でも気にならない。

車はどんどん深い山に入って行った。

『 はい着いたよ』

『 おー!怖っ。』

山の上にある学校の廃墟みたいだ。

とりあえず男は3人だからと言う事でグループは作らずみんなで

入っていくことにした。

携帯の明かりしか無いからみんなで携帯を光らせて散策が始まった

と思いきや麻衣が車に携帯忘れちゃったみたいで取りに行きたいって。

女の子2人じゃ危ないからって麻衣には2人の男の子と携帯を取りに行ってしまった。





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