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私の行方
第3章 停学
あれから停学の間、何が地獄かってずっと家に居ること。

この家に居たら息が詰まる。

うちは最近で言うところの親ガチャ失敗の家だと思う。

その上に今回の事件。

家に居られる訳ない。

とりあえず広く浅い付き合いしかして来なかった私には麻衣しか

連絡出来る人いないしこの間の事で結構ムカついてはいたけど

自分で決めてやってしまった事だし。

この重い空気の家にいるのは嫌だ。

『 もしもし麻衣?学校終わった?今から遊ばない?』

『 終わった。終わった。遊ぼ遊ぼ。』

麻衣はこの間の事を全く悪びれる様子もなくいつも通り普通だっ

た。良かったのか悪かったのか深く考えないことにした。

『 んじゃいつもの駅で待ち合わせねぇ』

『 OK!!じゃあまた後で。』

私はすぐに用意してバスに乗り待ち合わせの場所に向かった。

もうすでに麻衣は来ていた。

『 よっ!ゆきな元気か?停学暇やろ??』

『 うん!うん!めっちゃ暇。家居るのも嫌でさー。麻衣暇な時には付き合ってくれない?』

『 いいよ。いいよ。全然いいよ。』

この時腹が立つより先に家に帰りたくない方がやっぱり上回っていたんだ。

『 よーし。今日は何する??』

『 何しよ?お金もする事もないよね?』

すると麻衣が

『 今日割とお金持ってるよ??奢るからカラオケ行こう?』

『 マジで?いいの?今度ちゃんと返すから!』

『 いいって!んじゃ今度ゆきなの奢りね』

なーんて言いながらカラオケに入った。

ふと疑問に思った事を麻衣に聞いてみた。

『 ってか麻衣なんでそんなにお金持ってるの?』

麻衣は笑いながら

『 今さークラスで援交流行ってんの!!!だからさ、この間

私もやってみたの』

『 マジで??テレビでは流行ってるって言ってたけど…。ねぇね

ぇ?いくらだったの??』

『えー?ゆきな興味あんの??聞きたい? 』

『 うん!うん!聞きたい!2万!!』

『 えーマジで?どんな人?おやじ?』

『 めっちゃきもいおやじ。でもさー3分、目瞑ってたら終わるから

おやじは楽だよ』

『 お金欲しいなら一緒にする?正直1人じゃ怖いじゃん?』

『 ちょっと考えてみるよ』

別に処女な訳ではないけど気持ち悪いおやじとするのは何となく

気がひけた。

『 まぁやる気なったら教えてよ。』
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