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性交旅行
第3章 第三話
 昔卓球をしていた夫だったが、寄る年波には勝てないのか運動神経のいい彼に押され気味だった。彼に負けるのが悔しかったのか何回も勝負を挑み、白熱したバトルを繰り広げ続ける様は思わず微笑ましくて笑ってしまった。
 料理がくる時間に合わせて部屋に戻ると、すぐに豪勢な料理が机に所狭しと並べられていった。
 わいわいしゃべりながら食べる料理は味はもちろんのこと、純粋に食事をすることが楽しかった。
 彼と深い関係になってから家で夫と二人で食事しているときにうっかり余計なことまで話さないようにと気をつけていた私は、口数が減って食事中の会話がほとんどない状態だった。
 彼は夫とかなり打ち解けたのか、よくしゃべっているし、こんなに賑やかな食卓を囲むのは久しぶりだった。
 元々三人仲良く旅行に来たのではないかと思われるような和やかさで、食事の時間は過ぎていった。

 私たちは満たされたお腹を抱えながら、食後の熱いお茶をすすっていた。
 することがなくなり、落ち着いた私たちは突然手持ち無沙汰になってしまう。
 彼と二人での旅行であれば、互いの身体を触りあって性欲をまた満たそうと動き出しているのだろう。
 しかし夫がいる今、どうするべきかどうしたいのかが分からなくなってしまう。
「布団でも出しておこうか」
 そういって動き出した夫に続いて三人で布団を敷いた。
 三つ綺麗に並んだ布団の真ん中に夫が座る。
 こちらに向かって両腕が伸ばされたので、その腕の中に入りこんだ。
 腕の中にいる私を撫でさすっていたかと思うと、頭を掴まれて上を向かされた。私は目を閉じて、唇を塞がれる。
 何度か軽く唇を合わせ、薄く口を開けば熱い舌がぬるりと入ってきた。レロレロと絡み合う舌が興奮を誘って、下のほうがうずきだす。
 夫の手が浴衣の上から乳房をまさぐり、私は夫のイチモツに触れたが反応しそうにない。
「ゆりに触れてくれないか?」
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