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性交旅行
第1章 第一話
彼はあっさり引き下がったが、私を見捨てずに真摯にやり取りを続けてくれた。その中で触れる彼の優しさや人間性に私はいつしか惹かれ、食事だけならと実際に会うこととなった。
私より七つも下だと聞いてはいたものの彼がとても若く見え、生気に溢れる姿に圧倒されてしまった。
彼は不用意に近づくことも、ホテルに誘うこともなく、食事と会話を楽しんで満足そうに帰っていった。性的な話しは何もなかった。
その結果に私は満足するべきなのに、家に帰りついたら物足りなくて、何かを期待していた自分に気づいてしまう。
彼は若くて、私は思っていたよりおばさんに見えたのかもしれない。
私に手を出せば不倫になってしまう。それほどの価値が私に見い出せなかったのかもしれない。
仕方ない、これでよかったのよ。互いに変な気を起こす前にこんなことやめてしまった方がいい。
アプリを消そうとスマホを見ると、そのアプリの通知がきていた。
開くことなく消そうと思っていたアプリをタップする。彼からかもしれない。彼にお礼のメッセージぐらい最後に送っても問題はないはずよねと思いながら。
これで最後と開いてみれば、期待をしていた彼からメッセージが届いていた。
『ゆりさん、今日はありがとうございました。想像していたよりもずっとお綺麗で三十代になんて全然見えませんでした。是非、またお食事だけでもご一緒して欲しいです。短い時間でも、ここでやり取りするよりとても濃厚で楽しい時間でした。あっ、さっさと帰ってすみませんでした。理性が持たずホテルに誘っていまいそうだったので……。これからもしっかり自重しますので、ご安心してください』
そのメッセージに私の心は大きく動いた。
私に魅力がなかったからではなくて、魅力があったからこそ特に言動に気をつけてくれていたのかと思うと興奮に似た喜びが沸き起こる。
「こちらこそ、今日はありがとう。とても楽しい時間でした。だからこそ、あまりにも時間があっという間に過ぎてしまって……。次は、もう少し長くお話したいと思ってしまいました。次はいつ会えるでしょうか?」
私より七つも下だと聞いてはいたものの彼がとても若く見え、生気に溢れる姿に圧倒されてしまった。
彼は不用意に近づくことも、ホテルに誘うこともなく、食事と会話を楽しんで満足そうに帰っていった。性的な話しは何もなかった。
その結果に私は満足するべきなのに、家に帰りついたら物足りなくて、何かを期待していた自分に気づいてしまう。
彼は若くて、私は思っていたよりおばさんに見えたのかもしれない。
私に手を出せば不倫になってしまう。それほどの価値が私に見い出せなかったのかもしれない。
仕方ない、これでよかったのよ。互いに変な気を起こす前にこんなことやめてしまった方がいい。
アプリを消そうとスマホを見ると、そのアプリの通知がきていた。
開くことなく消そうと思っていたアプリをタップする。彼からかもしれない。彼にお礼のメッセージぐらい最後に送っても問題はないはずよねと思いながら。
これで最後と開いてみれば、期待をしていた彼からメッセージが届いていた。
『ゆりさん、今日はありがとうございました。想像していたよりもずっとお綺麗で三十代になんて全然見えませんでした。是非、またお食事だけでもご一緒して欲しいです。短い時間でも、ここでやり取りするよりとても濃厚で楽しい時間でした。あっ、さっさと帰ってすみませんでした。理性が持たずホテルに誘っていまいそうだったので……。これからもしっかり自重しますので、ご安心してください』
そのメッセージに私の心は大きく動いた。
私に魅力がなかったからではなくて、魅力があったからこそ特に言動に気をつけてくれていたのかと思うと興奮に似た喜びが沸き起こる。
「こちらこそ、今日はありがとう。とても楽しい時間でした。だからこそ、あまりにも時間があっという間に過ぎてしまって……。次は、もう少し長くお話したいと思ってしまいました。次はいつ会えるでしょうか?」