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狂愛の巣窟
第10章 【狂愛の巣窟ー最終章Ⅱー】
「あれ、お義父さま遅いですね」と見に行くフリをしたら私見て来るよと有紗が行ってしまった。
仕方なく一颯くんの隣に座ってジュースを注いであげた。
負けじと理玖くんも「僕も注いでください」とグラスを持ってくる。
若い子に挟まれて嬉しそうな私にどうぞ妬いてください。
後のお仕置きを考えて濡れちゃいそう。
有紗とお義父さまが戻って来て再び飲み始める。
途中でお水を飲もうとしたら、それに気付いたお義兄さまが「お水だろ?」と差し出してくれた。
「ありがとう…ございます」
言わなくてもわかっててくれてやっぱりキュンとくる。
2人の間に流れる空気だけが違って感じた。
一口飲んで違和感を覚える。
どこか甘ったるい。
喉を通った時の熱い刺激。
ドクン…と心臓が持ち上がる。
「どうかした?」と余裕のある笑み。
ぼんやり薄くなりはっきりピントが合う。
心音が激しい。
一気に身体が火照り出したの。
「え………お水、ですよね?」
「ああ、お水だよ?」
「ちょ、ちょっとお手洗いに…」
ゆっくり立ち上がりトイレに向かう。
リビングを出ると壁伝いに這うように歩いていく。
熱い……可怪しい……何飲まされた?
息も荒くなってオマンコがキュウキュウに締まる感覚。
その場に崩れた私は肩で息をしながら火照りと闘っていた。
最初に駆けつけてきたのは様子を見に来た一颯くんで。
「十和子さん?大丈夫?飲み過ぎた?体調悪い?吐きそう?」
心配して覗き込む彼と目が合っただけなのに。
ジワリ…とショーツが濡れる。
何なの………これ。
私、どうしちゃったの?
こんなの、可怪しいよ。
身体が熱い。
死ぬほど欲しい。
「十和子さん……?」
自分の心臓の音しか聴こえない。
そう思ったら一颯くんに襲いかかっていた。
壁に押し倒して貪るようにキスをする。
驚く一颯くんを喋らせない。
唾液ちょうだい。
観念したみたい……絡ませ合う事で落ち着きを取り戻した。
舌を吸いながらベルトを外す。
「えっえっ!?十和子さん!?ちょっと待って、どうしたの?」
豹変した私に動揺してる。
こんなの有り得ない展開だから。