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欲しいのは愛だけ
第6章 電撃入籍
「なんだか…ロマンティックだけど、
メイの身体があんまり見えないよ?」

「だって、明るいと恥ずかしいから…。
これでも良いですよね?
リラックスしてお風呂に浸かれるでしょう?」


お互いの身体をスポンジで洗って流してから、
バスタブに浸かった。

後ろから私をゆるりと抱き締めて、
時々耳や唇にキスをした。


「明日ももう1日、仕事、休もうかな?」

「えっ?具合悪いの?」

「そんなことないですよ。
でも、多分身体が色々なことにビックリしてるみたいだから、
もう1日、のんびりします」

「俺もそうする。
出張分の振替休日にするよ」

「あの…」

「なに?」

「一緒に住みますか?」

「良いの?」

「航平さんがここに来るのが一番良い感じですよね?」

「そうだな。
引越しも大変だし、
俺、荷物少ないし」

「決まりですね?」

「一緒に住むなら、入籍しない?
ご両親とか、同棲するのなんて嫌がるんじゃない?
俺も、きちんとしたい。
でも、メイの気持ちを尊重するよ?」

「じゃあ、今晩はお試しでお泊りするって言うのはどうですか?」

「良いの?
本当に?」

「はい」

「俺、朝までメイのこと、
抱きそう。
あ!
ゴム、持ってない。
買ってこようか?」

「私…ゴムにアレルギーあって、
痛くてダメなんです。
違う素材のなら比較的大丈夫ですけど、
多分、コンビニには売ってないんです」

「そうなんだ。
ほら、一つ一つ、メイのことが判る。
メイも、俺のこと、一つ一つ判るよ。
訊きたいこととかあったら、
何でも言ってね?」

「言いたいこと、あります…」

「えっ?何?」

「湯あたりして、
クラクラしてます」

「うわ。
出よう。
倒れないでね?」と立ち上がった航平さんの股間は、
元気になってるみたいで、
私は更にクラクラしてしまった。



洗面台のクロエを手にして、
指先に少し出して耳朶の後ろにつけて、
航平さんの耳の後ろにもそっとつける。


「シャネルの5番じゃなくて、
クロエだけ身につけて寝るの?」と笑うので、
恥ずかしくて首を横に振ると、
航平さんに笑われてしまった。
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