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祈り姫 ~甘い香りに惹かれて~
第3章 ~偽りの気持ち~
「ま、待ってルカ……あ、っんん」
「声あまりだすと聞こえちゃうよ、訊かせたいなら別に構わないけど」
執務室に用もなく訪れる人は居ない、陛下に用があるわけで、それは急を要することなのかもしれない。たとえ、その相手が補佐官で遭ったとしても。
「ルカ、は……陛下でしょ……」
そもそもが日の高いうちからこんなことをしているのが淫らなことであり、それを思うと高鳴る気を開放しきれない。
だが、蕾に触れられその意識が薄れていまう、それほど官能であり、堪えがたいほどの悦を感じる。
言葉はそういうものの、躯の内部は疼き熱くなり本当はやめて欲しくなんかない。
「どうせ。たいしたようじゃない、執拗に迫ることなら執事長が来るはずだ…………気にしなくていい」
王宮のことはサクナにはよくわからない、気にしなくていいと言われ、そうですかとも言い難い。
このまま、行為を続けるのもどうかと理性が邪魔をする。
ルカは指を抜きそれをぺろっと舐めた。
「…………」
言葉を失いサクナはルカを見つめた。