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祈り姫 ~甘い香りに惹かれて~
第3章 ~偽りの気持ち~
そんなサクナに追い打ちをかけるように、ルカはサクナの手をとり自身へ手をあてがう。
「こんなになったまま、補佐官に会っていいの?」
サクナは驚愕のあまりパクパクと口を開け閉めし小さな呻き声を洩らす。
張り詰めたその場所は大きく硬いものがあり、それが何なのか知らないわけでもなく掴まれたルカの手とその太いものに挟まれサクナは顔を真っ赤に染めた。
しかし、羞恥心はあるのにどうしてかそこから目が離せない。大きく剃り立つものが手で隠れてるとはいえ存在を主張している。
「補佐官に変に思われるかもな。誰に欲情してるのか勘違いされるかも」
サクナは補佐官の姿を思い出す。
清楚で気品のある顔立ち、躰の線を強調した細身のドレス姿。悔しくもサクナとは対照的で大人の魅力のある女性である。
「だ、だめ……そんなのヤダ」
「だろ? 俺もやだし。このまま居留守使うのが一番だと思うよ」
サクナはコクっと頷いた。
「ねぇルカ……手、離して」
「…………触ってもいいよ?」
「やっ、な、そ、そんなこと」
と、思いつつも手に意識をしてしまい指がピクピクと動いてしまう。こんなに大きいものだとは思っておらず、否定しつつもちょっと興味を持ってしまう。