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祈り姫 ~甘い香りに惹かれて~
第3章  ~偽りの気持ち~

 ルカはドロワーズに手を掛けそれを脱がしてゆく。サクナは、身につけているのはルカのくれたリングのみとなる。

 いよいよ、ルカの肌が恋しい。

 焦らされ求めるそこは、既に潤いルカの指を滑らかにさせ、ルカはくちっと蕾を押した。

「あっ……そ、こ…………」

 躯を反りルカに必死に掴まる。
 眉根を寄せ。息を忘れるほど甘く戦慄く。

「サクはここを触られるのが好き?」

「ふぁ……っ、好きな……わけじゃ……っん」

 えもいえぬ快感、爪先まで震えるその刺激に堪えようと力が入る。だが、甘い感情を吐きだすたび力が抜け、そのさざ波が全身に広がる。

「そっか、やめて欲しい?」

「…………わ、からない……っあぁ、ん」

 びちゃっと、指の腹で愛でるようになでられ、内奥が疼きを増す、次第に羞恥心を失いサクナは堪えれぬ嬌声を上げる。

「…………堪らないなサクの顔、気持ちよさそうだ」

「やぁ……み、見ないで……っ」

 忘れかける羞恥が蘇り、真っ直ぐに見つめる蒼い瞳に堪えれずサクナは顔をそむけ手で隠してしまう。
 与えられる快感にきっとひどい顔になってる、変な声は出るわで、でも、気持ちよくておかしくなってしまう。

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