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祈り姫 ~甘い香りに惹かれて~
第3章  ~偽りの気持ち~


 蕩けるような熱い舌が火照る躯を煽る。
 それと同時に心地よさもあり、躰が悦ぶのがわかる。

「熱いな……サク、お前の全てを舐めてしまいたい」

 蒼い瞳に宿る炎を見る。
 美しく端正なルカは妖艶にも見えてくる。

 心の臓が締めつけられ鷲掴みされる想いがする。

 熱を帯びた舌が躯を這い、掌が下へ降りてゆく。
 ブロンドの髪が揺れるたび肌をくすぐる。

 もう、おかしくなってもいいんじゃないだろうか、そんな気さえしてくる。ルカに躯を触れられる事に悦び、溺れてしまいたくなる。

「あ……っ、はぅ、ああ────っ」

 だから、抗えない。
 有り得ないと思うのに、そんなことしてはダメだと思うのに、気持ちよくて、頭がクラクラする。

「だ……め……っ、んっ、あぁ」

 なんの効力もない、吐き出す声に僅かな抵抗を見せるも、羞恥よりも快楽が増す。

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