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祈り姫 ~甘い香りに惹かれて~
第3章 ~偽りの気持ち~
躯はダルく下半身がひくつく。けど、無償にルカに甘えたくなる。
でも、どこかしっくりこない。痙攣する内部に与えられなかった疼きが少し寂しく沈下してゆく。
抱きしめられるゴワゴワする厚手の生地。これがルカの肌ならもっと嬉しいのになっとサクナはおもってしまう。
けど、考えようとする意識がほわほわとし淡く消えてゆく。
「ルカ……」
「ん?」
「ルカは? 気持ちよくならなくていいの?」
「今は、な。夜まで長いし、少し休憩」
自分だけが悦に浸ったことに少し罪悪感と寂しさを覚える。確かに気持ちよかったけど、どこか満足いかない。なのに、躯は悦に達している。
「良かった……やっぱり、一緒に気持ちよくなりたい。ルカの大きいの挿れて欲しい」
「…………サク、ソレ反則…………っ、お前に無茶させたくなる」
「…………でも、やっぱりちょっと寂しい、ルカを気持ちよくさせたいな」
「俺の理性飛ばすなよ…………そんなに強くないんだから」
ルカは確かにエロいだけど理性は強いと思う。けしてサクナを無理させることは…………多分しない。