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祈り姫 ~甘い香りに惹かれて~
第3章  ~偽りの気持ち~


「はぁ……熱い、サク、もっと気持ちよくなる?」

 内壁を動く指はその奥を疼かせる、そして滑らかな過ぎる律動にサクナはごクンと息を呑む。

「一緒に?」

「ああ、気持ちよくなろ」

 サクナはコクコクと頷く。
 この悦楽を分かち合いたい、ルカが与えてくれる指も舌も気持ちいい。でも、やっぱりひとつになり得るあの満たされた気持が欲しくなる。

 ルカは指を抜き躯を起こした。

 サクナは天井を見つめちょっと気になってしまう。見てみたい大きなものを…………しかし、さすがにそれは、はしたないと気を収める。

 衣服を纏うルカは細い躯をしている。だが、その肉体は鍛え上げられ逞しい男性の躯、ごくっとサクナは再び息を呑む。

 きっと逞しいんだろうな…………

 その妄想にサクナは奥地を疼かせる。

 ルカはサクナの脚を持ち上げ腰を躯を寄せる、陰唇を割りいれあてがうそれはスベスベとしていて大きく太い。サクナの妄想は膨らむばかり。

「挿れるよ?」

 蜜口に押し込まれねじ込む雄芯にサクナの躯の芯が甘くさざなむ。
 口では言い表せない幸福と快感、内膣いっぱいにみっちりとじわわと押しこまれるたび躰が震える。

「……あ、何で?」

「ん?」

 サクナは少し驚く。
 昨日得た快楽とは全く異る。

 引き攣る痛みもなく、圧迫される内側がむしろ…………いい。

 あんなに大きなものを簡単に呑み込んでしまった。望んでいたものと一体化し心が熱く高鳴る。

 ドクっと熱い雄芯が内部に感じる。

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