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祈り姫 ~甘い香りに惹かれて~
第3章  ~偽りの気持ち~


「ルカって肌本当に綺麗だよね」

 サクナはスリスリとルカの肌を触る。逞しい筋肉が堪らない。硬く、無駄な所などない躯、きめ細やかな肌触り。

「あんまり触るなって、俺も触るぞ?」

「…………ルカはもういっぱい触ったでしょ」

「そういう問題じゃないし、触りたいのはいつも同じだ」

 ルカは優しい瞳をしながらサクナの耳元をくすぐる。サクナは、んっ、とくすめる。

「耳、本当に弱いな、ここも好きだろ?」

 ルカは指を這わせうなじをくすぐる。

「あっ、や、くすぐったい」

「可愛い、ああ、ほんと可愛いよなお前」

 そう言われると何といえばいいやらサクナは照れてしまう。ルカはサクナを見つめ髪をすくい指先で遊び出す。

「ずっと触れたかった。お前に」

「…………そう? ルカは出会った時から結構触れてると思うけど?」

 いきなりキスしてきたし。
 そんなに我慢していたのかとサクナはルカを見る。

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