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祈り姫 ~甘い香りに惹かれて~
第4章  ~遠征~


「痛たそう」

「ん? はは、痛くはないよ」

 サクナは張りつめたその先を指でツンっと触る。そこはスベスベしてて弾力があり指にあたる肌触りがよく気持ちいい。

「よほど気に入ったみたいだな」

「…………べ、別に」

「余計寂しさが募っちゃうかもな、寂しかったら自分で愉しめよ?」

 サクナはかぁーと熱くなる。ルカを見ると指を厭らしく舐めていて、自分でそこを触り感じていたことを思いださせる。

「や、やらないってば」

「そ? あぁ、でも想像しただけでイケそう」

「な、な、想像しちゃやだ……」

「俺の妄想はサクには制御出来ないよ、サクも厭らしい妄想したことあるだろ?」

「…………な、ないわけじゃ」

 ルカはクスっと笑みサクナを抱き上げた、サクナは急に浮き驚くもルカはそのまま寝転がりサクナを馬乗りにさせ自身に突き刺した。

「や、は、入ってる……っ」

「やば。いい眺め…………サク、腰動かして?」

「え、わ、私が!?」

「…………うん、俺動けないし。ま、このままでも気持ちいいけどな」

 上から見下すルカの姿にサクナは妙な征服感を得てしまう。相手が陛下であることが思い出され、躯は恐縮する。

「や、無理……ダメだよ」

「そ? ならずっとこうしていよっか?」

「…………やだ、いつものがいい…………」

 と、ルカに触れたとき逞しい筋肉に思わず魅入ってしまう。そして自分の躯が動くたび内奥が擦れ疼く場所にあたる。サクナはくちっと腰を動かすと、内側がざわめく。

 
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