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祈り姫 ~甘い香りに惹かれて~
第1章 ~始まりの森~
「や、やっだ。お、降ろして」
渋るサクナをルカは横抱きにかかえ持ち上げた。
「…………無理、もう無理だサク、お前の腿が旨そうにしか見えない」
サクナは令嬢たちと違い祈り姫の衣装を纏っている。脚をさらけだし膝を持ち抱きかかえられた短いスカートからドロワーズが見えてしまうほど捲れている。
「や、っみ、見ないで!」
「無茶言うなよ」
「な、なんで私が悪いみたいに…………」
「ずっと抑制させといてよく言うよ、もう、お前が『うん』って言うまでやめてやらない」
「お、脅すの?」
「…………そうだよ、襲うの今から」
────ルカ様は本気かもしれない。
サクナはルカの腕の中、タラリと背中に汗が流れてゆくのを感じた。