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祈り姫 ~甘い香りに惹かれて~
第5章  ~初めての恋は甘くて切ない味~


「絶対とは言えないがな、外壁がある限りはだいじょうぶだ、それにコスモ国はルカを恐れているからな、命を狙うような馬鹿なことはしないだろう」

 サクナは目をパチクリとさせケイルを見た。

「ルカを恐れてる? 何したのルカ」

「それは国家秘密事項だ、言うなればアイツを怒らせたら恐いっということだ」


 国家秘密事項の意味が何となくだがわかった。

 ずっと前陛下は和平を望んでいた。しかし、コスモ国は首を立てに振らなかった。

 だが、ルカはそれをなし得た。

 相手が和平を望むほどの事をしたのだと。

 前陛下はチカラをチカラで抑える事を嫌った。
 きっと、ルカはチカラで抑えたのだろう。前陛下の意志に逆らってまで。

 それほどまでルカはコスモ国に対し怒りを感じたのだろう。たった一人の肉親を失ったのだから。

 当時十歳の少年が何をしてそこまでコスモ国に畏れを抱かせたかはわからないが。

 ケイルが、言わないということは余程のことをしたのかもしれない。

 だが、その割にはケイルはフッと笑った。

 笑うような事をしたのだろうか。サクナは国家秘密事項が気になってしまう。そこまで言ったなら教えてくれればいいのだが。

 ケイルはそう言うことは絶対に言わない。
 これ以上は訊いても無駄だと言う事だ。

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