この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
祈り姫 ~甘い香りに惹かれて~
第5章  ~初めての恋は甘くて切ない味~


「それが、事実だとしても私は構いません」

「まっ……したたかですのね、姫様」

「陛下が望まれるのなら、私がとやかく言うことではありませんから」

 何が真実なのかわからなくなる。
 でも、全てが嘘だなんて思えない躯も心もルカに恋焦がれる。それを教えてくれたのはルカだ。

「すみません、講義がありますので」

「その講義も必要なくなるかも知れませんよ? どこぞの想い人を連れて帰ってくるやもしれませんし」

「いえ、学ぶ機会を与えてくださったのですから、そのご好意に甘えさせて頂きます」

 ミモリは落ち着いたサクナを見て面白くないと、言った表情を見せる。

 慌てふためき、その身を降りれば喜ぶのはミモリだ。ルカは喜んでくれない。祈り姫として必要としてくれるのならそれでいい。

 心にどれほどの想い人がいようと、サクナ自身がミモリ同様ルカを諦めることがもう出来ない。

 良い人になんてなれない。
 ルカは、好きだとも愛してるとも言ってくれた。

/780ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ