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祈り姫 ~甘い香りに惹かれて~
第6章  ~糖度注意報~


「本当にルカ?」

「俺のこと忘れちゃったの?」

 ルカはサクナを抱きしめキスをする。
 しっとりと合わさり、唇を啄む、戯れるように唇を摘む。いつもルカがしてくれる口づけと同じだった。

 より強く抱きしめられルカは上唇を舐め舌を割り入れ舌先でくすぐるように裏唇を舐める。口腔をじっくりと舌を這わせれば、甘い香りが支配する。絡みつくようにサクナの舌を表裏となぶる。

 奥を絡ませ吸いつき味わうように…………

「思い出した?」

「…………ルカっ」

 サクナはルカを抱きしめルカの首に顔を埋めた。
 肌をくすぐるブロンドの髪、甘い香りが漂う。

 どんな顔して会えばいいのか、久しぶりに会うとどうしていいのか色々考えていた。

 だけど、実際そんなこと考える必要がなかったことがわかる。

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