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祈り姫 ~甘い香りに惹かれて~
第7章 ~ご主人様の甘い誘惑~
幼くして両親を亡くし十歳でリキマシア国王となったルカ。
前陛下が、毒矢を受けたのは自分のせいではないと言い切れないおもいがあるのも事実だった。
だから、疎まれても何も言えなかった。
前陛下の優しさをおもえばそんな風に考えることはないのだとわかっている。
それに、そうおもうことは父に対しての責めとなってしまう。
でも、簡単に割り切れるものでもない。
全くの無関係ではないのだから。
騎士団とは違い父を責めてるわけではない。村や自分を助けてくれたのだから。
ただ、現実に起きた事実に頭をかすめてしまう。
だからこそ悲嘆するのではなく陛下の支えになりたい。その想いはルカを男性として好きになりゟ、より強く願うようになる。