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祈り姫 ~甘い香りに惹かれて~
第7章  ~ご主人様の甘い誘惑~


 季節は春、部屋はポカポカと春の心地よい陽射しが差し込む。

 明け方はまだ冷え込むこの季節。

 今、何時だろ。
 そう思った時…………

「……ん」

 ルカは小さな呻き声をあげる。
 起きたのかな? と、おもい見てみるがまだ可愛らしく寝息をたてていた。

 肌に触れる空気からして、いつもはもう起きてる時間のような気がする。だが、この屋敷に来てからはいつもユイナが起こしにくるのだが。


 そろそろ起きて祈祷所に行かなくては。どうしたものかとルカを見るも起きる気配がない。

 そっと抜け出そうにもルカの腕がサクナの躯を、しっかりとホールドしていて身動きも取れない。

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