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祈り姫 ~甘い香りに惹かれて~
第7章  ~ご主人様の甘い誘惑~


「……ま、待ってルカ……っふぁ、こんな事してる場合……じゃ、あっ……ふぅぁ」

 ルカは両手で胸を揉み、突起を咥え舌で飴を転がすように舐める。

「ん? どうして」

「はぅ、しゃ、喋っちゃ……だめ」

 どうしてもこうしても今が何時だかわからない、祈りの時間はおろかサクナは執事長との講義もある。

 ルカの気持ちに応えてあげたいが、サクナには祈り姫としての務めがある。
 だが、サクナはいやいやをしながらもその悦に抗えきれない。

 直ぐに息は浅く乱れ官能な声が静かな部屋に響く。

「はぁ、はぁ……今、何時……」

「さあ、俺も寝てたし」

 勿論サクナはそれを知っている。
 この部屋には時計はない。ルカはいつも金剛石をちりばめられた金時計を所持している。

 だから、時間を教えて欲しかったのだが。


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