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祈り姫 ~甘い香りに惹かれて~
第1章 ~始まりの森~
「やばいな…………止まんなくなったかも」
「えっ?」
「…………お前が甘い声だすから興奮してきた」
「だって、ルカ様が…………っんん」
優しくゆっくりと味わうようにキスをするのが、ルカの口づけだった。
「ふぁ……んんっ」
だが、口腔を掻き回せれるような舌戯に息はすぐに荒くなり意識が飛びそうになる。
────き、き、気持ちいい…………
深く、口腔の奥深くまで舌を絡め、根本から吸いつくされる。
淫らで、抑えきれないほどの情熱と欲望が、考えるよりも先に躯が反応してしまう。
自分は甚振られるのが好きなのだろうか。
そんな気すらしてしまうほど甘く、そして情熱的な口づけにサクナは全身が蕩けてゆく。
腰はしっかりとソファーにあるのに砕けて落ちそうだった。躯の芯から広がる甘い感覚、彼が与えてくる快感に頭がほぅっとしてくる。