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祈り姫 ~甘い香りに惹かれて~
第7章  ~ご主人様の甘い誘惑~

 
「ルカも着替えるの?」

「ん? 裸で外出す気? どんな羞恥プレイだよ」

「ち、違う。そうじゃなくて、ルカは寝てていいよ」

 サクナは慌てて否定する。
 遠征で疲れてるだろうしサクナはルカに休んでいてほしくて言った。

「お前を護るのが俺の役目だし」

「え……もしかしてルカも森に行くの」

「何だよサクは俺と一緒に居たくないの?」

 どうしてか、気を遣うたび裏目に出てしまう。
 ルカは少し拗ね気味に言う。

 王宮から離れた場所にある森に毎日通うのは祈り姫ぐらいのものだ。

 王宮から王都への街道は正面でもある南側にあり、この森は旧道であり更には王都へゆくには遠回りにもなる。

 森にはヴァミンも存在し巡回を目的とする騎士団が訪れるぐらい。

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