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祈り姫 ~甘い香りに惹かれて~
第7章 ~ご主人様の甘い誘惑~

ルカはその期待に応え、コスモ国と和平を結び喜びと祝福の戴冠式となった。
戦争は終わった。
そして、コスモ国との和平は今も続く。
「ここから全てが始まった。俺はここで決意したんだ」
ルカは眉根を下げ哀愁を漂わせながらも微笑んだ。
「サク。この国の為、星の為に。ずっと一緒に歩んでいこ」
サクナは少し照れたように頷きルカを見つめた。
ルカはサクナを抱き寄せ、しっとりと優しい口づけをした。
「サクは春の花の香りがする心が暖かくなるんだ。俺好きだよお前の香り」
「…………うん、私もルカの香り好き」
惹かれあう香りに導かれるようにお互いを求めあう。側に居ることが当たり前のように、どうしてかそんな気持ちになる。

