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祈り姫 ~甘い香りに惹かれて~
第7章  ~ご主人様の甘い誘惑~


「ちょっと困ったかも」

「…………ん?」

「約束破りたくなってきた」

 日も高いうちとか言う話のことだろうかと、サクナは頭をよぎらせた。


「愛してるよサク」


 それは大事な言葉…………
 予想だにしていなかったことに、サクナは胸がいっぱいになり、感極まって涙が溢れそうになる。

「泣くなよ……」

 ルカはサクナの目元にキスを落とし、滲んだ雫を舌で拭う。
 フッとルカはちょっと困ったように、そして優しく微笑み親指の腹で涙を拭き再び唇を重ねた。

 想いの詰った言葉に、サクナもルカへの気持ちで心が満たされ溢れる。
 

 ────ずっと……側に居たい。
 ルカの支えになりたい。

 資格とか相応しくないとか色んな不安がかき消され、ルカの側にいていいんだって思わせてくれる。

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