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祈り姫 ~甘い香りに惹かれて~
第7章 ~ご主人様の甘い誘惑~

「ルカ、ソレ美味しいの?」
カウチソファにてサクナはルカの隣に座っていた。チビチビとルカとケイルが呑んでいるものに興味をしめす。
ルカの地方のお土産で透明な色のついてないお酒。小さなお猪口なるもので呑んでいた。
「呑んでみる?」
「やめとけ、サクナは酒なんて呑めない」
確かにサクナはお酒を呑んだことはない。
「でも。兄様もさっきから美味しそうに呑んでるし」
「サクナにはキツイ、葡萄酒も呑んだことないのに呑めるわけない」
そう言われるとよけい呑みたくなるのが人というもので、サクナはルカをねだるようにジッと見る。
「葡萄酒持ってきてもらう?」
「ううん、ソレを呑んでみたい」
ルカはお猪口をサクナの口元に持ってゆく、ツンっとした強い香りに思わず顔をしかめる。

