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祈り姫 ~甘い香りに惹かれて~
第1章 ~始まりの森~
「抱いていいサク?」
サクナはゴクッと息を呑む。
ジッと見つめてくる彼の蒼い瞳に魅入られる。
否定しなきゃ駄目なのに心も躯もイエスしか言わない。むしろ自制心が邪魔してる気さえしてくる。
サクナは頷くしかなかった。
火照る躯をどうにかして欲しくて。
ルカの髪がゆらりと揺れそっとサクナの唇に触れる。
火照った躯にはほんの少し物足りなく、先ほどの情熱的な口づけを味わいたくなる。
だが、優しい口づけは高鳴りすぎる心をどこか沈めてくれ、安心するような心地ち。
性急さはなく、ルカはごく自然に髪を撫で、流れるような所作で行為に及ぶ。