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祈り姫 ~甘い香りに惹かれて~
第1章 ~始まりの森~
初めての事に、サクナを落ち着かせようとする、ルカの優しさが垣間見える。
その気にさせたのもルカなのだが。
外衣のうえからルカの手がサクナの胸に触れ、ピクッと躯が反応する。
優しい口づけを受けながらも包み込まれた掌、長い指が胸を緩やかに揉みしごく。
「あ……っ、んぅ」
高鳴る鼓動に喉の奥から自然と湧き上がる甘い吐息が、塞がれた唇の合間より洩れてしまう。
「ずっと触れたかった……柔らかいなサクの胸」
間近で眼を見ながら話すルカにサクナは羞恥が込み上げてくる。
唇を塞がれていたときはその心地よさに酔いしれていたが、こうも艶やかな蒼い瞳にジッと見つめられると緊張してしまう。