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祈り姫 ~甘い香りに惹かれて~
第8章 ~天使の微笑みは淫らに咲く~

「ルカ、いい匂い」
猫なで声で、スリスリと首筋に甘えてくるサクナ。ただでさえいい香りがするのに吐息から葡萄酒の芳醇な香りを漂わせられ、ルカの下腹部を熱くさせる。
「可愛いなサク。甘えるお前がこれ程破壊力があるとは思わなかった」
「ん?」
惚けた表情、虚ろな目。
サクナは首を傾げるのが癖でそれが堪らなく可愛い。淡い桜色の髪が揺れジッと見つめられると、我慢なんて出来るわけもない。
だが、抱えるサクナは小さく無理をさせると壊れてしまいそう。ルカは欲望を抑え、紳士のようにサクナに優しくする。
無茶苦茶にしてやりたくなる。
だけどルカにとってサクナは大切な人。大事にしてやりたい。その想いがルカの理性を保たせる。

