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祈り姫 ~甘い香りに惹かれて~
第8章  ~天使の微笑みは淫らに咲く~

「やっぱり駄目? どうしたら良い?」

「…………気持ちいいよ、だから挿れさせて。もう我慢できない」

 あんな事した上に情事までしたとあらばサクナは怒るだろう。
 だが、酔を醒めるのを待つ余裕は既になく、ルカはサクナに陥落させられる。

 
「どこで、あんな事覚えてきたんだ」

「ルカがしてくれること真似ただけだよ」

 ルカは今にも挿れたい衝動を何とか抑え、サクナを組み敷きジッと見つめる。

「じゃあ、俺もしていい?」

 サクナはコクっと頷いた。
 酔ってるんだよな? 頬を赤らめ、頷く姿は照れてるように見えてしまう。

 サクナの頬は非常に熱かった。
 ぷにぷにと柔らかい頬に手をやると、サクナは眉尻を下げ眼を閉じ甘い息を吐く。

「冷たいルカの手……気持ちいい」

「お前の頬が熱すぎるんだ」

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