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祈り姫 ~甘い香りに惹かれて~
第8章  ~天使の微笑みは淫らに咲く~

 彼女の中は、熱く自身を誘うように吸い込んでゆく。みっちりとおさまるソコはまるで自分の為にあるかのような気さえする。

 無論、誰にも味あわせるつもりなどないのだが。

 欲望の高鳴り、だがこの包み込まれる心地よさはどこか安心を与えてくれる。彼女の中は本当に神秘的で堪らなく気持ちいい。

 沸き上がる感情が喉を鳴らし至福の息を洩らす。

 サクナを見ると瞳をうるわせ、彼女もまた心地よさそうに息を吐き出した。

 ルカはゆっくりと穿ち始める。

「はっ……ふぁ、んっ」

「気持ちいい?」

 耳元で甘く囁やくと、くすぐったそうにフルルと躯を震わす。
 きゅっと瞳を瞑る表情に大切にしてやりたいのに、その表情を淫らに染めたくなる。

「いい……あ、ふぅ、気持ちいいよ」

「ああ、俺も、気持ちいいよサク」

 腰を動かすたび下肢が甘く痺れもっと刺激が欲しくなる。だが、焦らされるほど暖々と穿つとサクナは少し余裕があるのか、やや眉尻を下げしっかりとルカを見つめてくる。

 この、眉尻を絞って喘ぐ顔が色っぽくて可愛らしくて堪らない。


 
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