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祈り姫 ~甘い香りに惹かれて~
第8章  ~天使の微笑みは淫らに咲く~



「ジュリアン…………」

 王都が見渡せるその場所に祈り姫であるジュリアンの姿があった。
 ジュリアンの隣にはルカと同じくらいのふたりの子供がいた。

 幼くして母を亡くしたルカにとって、ジュリアンは、母のような存在だった。

 ジュリアンの姿を眼にすると急に寂しさが込み上げてくる。
 きっと。ジュリアンが哀愁の目をしていたからかも知れない。


「哀しい色……」

 ジュリアンの手に繋がれたその少女は、そうつぶやきルカの頬に手をあてる。

 風が冷たいせいか、少女はやけに暖かい手をしていた。

 緋色の瞳、ジュリアンによく似たその少女は、ルカをぎゅうと抱きしめた。

 
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