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祈り姫 ~甘い香りに惹かれて~
第9章  ~夜宴は月夜の下で~


 親子三代に渡り宰相を務めるヴェロニッカに相談した。

 宰相は、ルカがサクナを心から求めていることを悟られないように注意をした。

 ルカを最も困らせたのはソレだった。


『陛下、姫殿を護りたければ、愛していないと仰りなさい、祈り姫として求めてるだけだと』


 サクナを傷つける言葉など言えるわけなかった。

 そして、ルカは約束を破りサクナに「愛してる」と、ついに言ってしまう。


 結局、その言葉はサクナを傷つける事にもなってしまった。

 
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