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祈り姫 ~甘い香りに惹かれて~
第10章 ~暗闇の誘惑~
ミモリの言葉はサクナに陛下のことを諦めるように仕向けていた。
好きでもないならどうして?
ミモリの言葉を鵜呑みにするなれば、ルカはサクナを好きなわけではない。抱いてくれないのはサクナがルカを好きだから。
ミモリを抱くことによりルカはサクナを傷つけると懸念しているだから抱いてくれないと。
理にかなった言葉のようでどこか納得しかねる。
「抱かれるだけが目的でそこまでするものなのか」
「しないだろ普通なら」
「よほど、抱かれたかったのね」
同じ女性としてわからなくもないけど。
だけどそこまで強く望んでしまうものなのだろうか。
出会ったときからルカに好意を寄せられていたサクナには理解出来ないことかも知れない。