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祈り姫 ~甘い香りに惹かれて~
第11章 ~ 落花流水の情~

「ありがとうなサク、嬉しいよ信頼してくれて」
「うん……」
ルカはサクナの髪飾りを取る、サラリと流れるように髪が落ちてゆく。
そのまま頭を撫でるように髪をすくう。
頬づえをつきながらのその行動は悩ましげに見えた。
「綺麗だなサク、どの花よりもお前が一番綺麗だ」
「な、何よ、急に……」
「お前は、どちらかと言うと可愛いんだけど、どんどん綺麗になるから困る」
「返答に困ること言わないでよ」
ルカはサクナを抱き上げテーブルの上に乗せてしまう。
「このまま押し倒してもいい?」
「え……ここで?」
「何かスイッチ入った。お前をすごく抱きたい」

