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祈り姫 ~甘い香りに惹かれて~
第11章 ~ 落花流水の情~

「あっ……」
ルカはサクナの腰に手を回しテーブルの上に寝かせた。そのままおい被り両耳を手で塞ぎ、口づけをする。
くちゅくちゅと、口腔内を這う官能で淫靡な水音が、耳を塞がれ脳にまで響いてくる。
「んぅ……」
見上げれば満天の星、輝く月、その眼にも美しい空の下。
温室とは言え部屋でもない場所が、いけない事をしているように思え背徳心が官能を呼びだす。
「サクの好きな水音した?」
「…………もう、そう言うのじゃない」
「耳のほうが良かった? サク、耳弱いもんな」
「あっ……んぅ」
噴水の流れる清らかなせせらぎ、脳に響く水音が聴覚を刺激する。

