この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
祈り姫 ~甘い香りに惹かれて~
第1章  ~始まりの森~

「サクの香りは堪んない。嫌な心が洗われる気持ちになる、次第に厭らしい気持ちになるのが難点だけどな」

「…………なら、離れたほうがいいんじゃない?」

「んー、そうなんだよな。わかってるけどさ…………心地良いし……ハァ」

 サクナはフッと表情を緩める、ルカの腰に手を回し体重を乗せ頭を埋める。

「まあ、わからなくもないけどね」

 香りを嗅ぎ分ける能力、一部の術者にだけ与えられた特殊な力。

 愛の言葉など必要ない。
 香りが惹きつけるから…………だから、サクナはルカに惹かれる。

 香りの相性は術者にとって重要なことだった。

 心地よくて、気が高まる。安らぎを与え、時に甘い感情を引き出す。

「なあサク、続きしよっか?」

「え、ここではしないって」

「そんなのバレなきゃいいんだよ」

「…………あんなに厳しく言ったくせに、それはどうかと思うよ?」

「じゃあ、寝室行く? あっちに行ったらもう止めないぞ?」

「だめよ、執事長がくるって言ってたし」

「…………ちぇっ、サクのケチ」

 ────ちぇっ……って、陛下とは思えない。
 ルカ様ってまだ私の知らない部分があるんだ、ちょっと可愛いかも。


/780ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ