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祈り姫 ~甘い香りに惹かれて~
第11章  ~ 落花流水の情~

 ルカは再びゆるゆると動きはじめ、自身の太いものの先にある窪みを軽く引っ掛けサクナの反応を眺めている。

 ルカにしがみつき、頬を桜色に染め、緋色の瞳をギュッと瞑り、ときおり開いてはとろんとした表情でルカを見つめる。


 眉間を切なげにシワを寄せている。

 サクナのその姿が可愛らしくルカは駆り立てられる衝動を抑え、余裕のある笑みでサクナに微笑む。



 サクナもふっと。表情を緩め眉尻を下げた。
 だが直ぐに長い睫毛を伏せ、また眉根を寄せる。

 
「……ふぁ……あ」


「ここ好きだろ、もっと欲しくならない?」


 断続的に続く緩やかな振動、全身がダルく開かされた足がとくに。
 
 なのに、サクナの内側は、ルカの形を捉えるように甘く痺れる媚壁が彼のものにぬちゅりと絡みつく。

 躯が熱く焦れてくる、ダルいのに腰が勝手にモゾモゾ動いてしまう。


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