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祈り姫 ~甘い香りに惹かれて~
第11章 ~ 落花流水の情~

「ふぅ……ぅ」
「その呻り声可愛いよな」
焦れと悦の狭間に無意識に声が呻る。
「…………」
指摘されると意識してしまう。
「呻って? 好きだよ俺。突いて欲しくて呻るんだろ?」
かぁーと、全身が総毛立つ。
恥ずかしくて、尚の事、恥ずかしい。
ルカは羞恥を煽る事に長けている、シレッというから困ってしまう。
俯くサクナの頬を撫で顔をルカの方に向かせる。
「堪んないその顔…………」
ルカもまた低く呻る声で呟く。
優しげな蒼い瞳がゆらゆらと炎をたぎらせる。
ゾクッとする震えがサクナの胸を高鳴らせる。

