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祈り姫 ~甘い香りに惹かれて~
第11章 ~ 落花流水の情~

欲望に掠れた声、獲物を狙うような切れ長の瞳は鋭く、だが、その表情はサクナの心を虜にする。
胸がきゅうきゅうと高鳴ってしまう。
甘く囁くルカも好き。
だが、このルカはサクナを駆り立てる。
「抱いてもいい?」
「ん? いいよ……?」
既に抱かれた状態なのだがと、サクナは首を傾げながら返事をする。
「え……っ、あ、や……ま、まって!」
「ごめん。サク……我慢できなくなった」
躯が、ふわっと浮いたと思ったらズシッと奥までルカの雄々しいものがめり込む。
落ちそうな躯、必死にルカにしがみつく。
あろうことか、ルカは繋がったまま立ち上がった。予想外の事に、サクナは慌てふためく。
────信じられない……こんなこと。
ルカにはいつも驚かされる。
躯の交わりに、こんな事をするものとは想像すらしたことも無い。
「ルカ……?」
「離すなよ? 落とすことはないけど」

