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祈り姫 ~甘い香りに惹かれて~
第12章  ~affection~

「サク、まだ早いけど。目が覚めたなら祈り場行くか?」

 先ほどまで薄暗かった空は、おぼろな青白い夜明けに変わっていた。

 季節は、夏に変わり夜が短くなった。


 祈祷の為の衣装に着替えるため、一旦サクナの部屋に戻る。


「あ、いいよ。自分で着替えれるから」

「わかってないなサクは、脱がせるのは俺の楽しみだ」

「…………ルカが言うと厭らしいってば」

「今は、厭らしい眼で見てないよ。だから、気にするな」


 ソレもそれで困るというもの。

 寝着を脱がされ、ドロワーズ一枚となる。
 何度もみられたとはわかっていても、やはり裸を見られるのは恥ずかしい。


「…………旨そ、やっぱりちょっとエロい気持ちになってきた」

「…………元気だねルカは」

「サクこそ……見られてるだけで、勃たせてる癖に」

「…………し、知らないよ」

 身体が勝手に反応する。
 別に意識してそうなるわけでもない。在る意味意識したせいなのだが。


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