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第13章 　~花嫁の苦悩~

「ヴィストは…………悪いやつじゃないんだ。ちょっと性格に問題があるけど」


　それはサクナもわかった。

　ヴィストーターがどういう人物かはわからないが、ルカが信用してない人に、補佐官であるミモリの監視役などにしないはず。


　性格に問題ありとは女性関係のことだろう。


　手慣れた彼にとってあんな事は、会話をするのと同じ感覚、王族とはそういう者だと令嬢たちが言っていた言葉を思い出す。


「…………今度同じことしようとしたら、ひっぱたいていいから」

「…………それは……」