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祈り姫 ~甘い香りに惹かれて~
第13章 ~花嫁の苦悩~
しっとりと合わさった唇。
ルカは掠めるように啄み、サクナの下唇を甘く噛んだ。
鼻に抜ける甘い香りと吐息。
じわっと甘く痺れた唇を舌先でつつかれ、ハムっと摘む。
心地よさと胸の高鳴りジンジンと躯も熱くなってくる。ウットリとするような優しい口づけに、心もほどかれてゆく。
「んぅ……、っぁ」
甘く蕩ける感覚がもっと欲しくなったその時、不意に唇は離れてしまう。
「キスするとさ、それだけじゃすまなくなる……だから、我慢しなきゃ駄目なんだ」
「ルカは我慢しなくていいのに……」
「そういう訳には行かないだろ、俺が我慢しなかったら大変な事になるよ?」
フッと笑いながら、ルカはサクナの背中に手を這わせコルセットの紐を解く。
「あ……」
「我慢しなくていいの?」