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第13章 　~花嫁の苦悩~

「ヌルヌルする」

「そういうものだからな、苦手？」

「……というか、手で触るの……？」

「マッサージだからな」

　サクナはジッとルカを見る。

「ルカは……いつも、これをしてもらってるの？」

「まさか、たまにな」

　してもらってるんだ…………

　自分以外の人がルカの躯を自分以上に触っていると思うと、少し悔しい気持ちが芽生える。


　────私でさえあんまり触ったことないのに。

「慣れないと、ちょっとべたつくけど、気持ちいいよ？」

「……ふーん、気持ちいいだ……」

「……別に、いやらしい気持ちじゃないぞ？」

「当たり前だよっ……」

「あれ、不機嫌？」

「べ、別に……そういうわけじゃ」