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祈り姫 ~甘い香りに惹かれて~
第13章 ~花嫁の苦悩~
「天然素材だからお肌にもいいんだよ、ま、サクは今でもモチモチだけどね」
ルカはサクナを向かい合わせにして、両耳の裏をニュルニュルと擦る。
「……っ、んぅ」
「可愛い、感じちゃう?」
ルカは耳朶をプニプニと親指と人差し指でさする、ニュルとした感覚が心地よい刺激となる。
「……っ、ルカ、こんな事いつもしてるの……」
「まさか、背中と肩だけだよ」
「えっ……」
「このオイルは全身に使えるからだいじょうぶ」
そういう問題では……と、思いつつもどこかホッとする。
耳から首筋をさすり、流れるように肩へゆき、ルカは肩を優しく揉み込む。
「柔らか、サク肩こり知らずだな」
「ルカは……凝り性?」
「結構な、ほら、神経いろいろ使うから」
「あっ……もう、言ってくれればもんであげたのに」
「ほんと? あ……でも、サクに揉まれると、感じちゃうかも」
肩もみで?
とは、いえ、サクナは肩こりはないものの、確かに気持ちいい。
ヌルヌルの感覚に慣れてきたのか、ルカの心地よい強さの指圧が心地よい。