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祈り姫 ~甘い香りに惹かれて~
第13章 ~花嫁の苦悩~
いつもサラサラしてるブロンド髪がしっとりと濡れ、ときおりポタリと雫が垂れている。
何か妙に色っぽい……
サクナはルカの首の後ろに手を回し、首筋から肩へと手を滑らす。ヌルヌルとルカの肌を滑らせ、全体になじませる。
ルカと同じように耳裏をさすると、僅かにピクっと反応させた。
「ルカも耳弱いよね……」
「っ、……お前ほどじゃない」
強がりか、そうなのか。
やや、表情を歪ませ何かに堪えてるように躯を震わせた。
「……そこは、いいから」
「でも、気持ちいいよね?」
「……襲うぞ?」
ピタっとサクナは手を止め、首筋を指圧するように指の腹を滑らせてゆく。