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祈り姫 ~甘い香りに惹かれて~
第14章 ~それぞれの幸せのかたち~
「冷たくて気持ちいい、もう一回飲む?」
クスッと悪戯めいた表情でルカは目を細める。
「自分で飲んだほうが早いと思うよ?」
「…………サクは、ここだと冷静になるんだな。つまんない」
そう言われても…………
「サク、氷食べる? 冷たくて美味しいよ?」
「うん」
ルカはそう言って自分でグラスに口をつけコクコクっと水を飲む。彼の喉仏が動くのを艶かしく見つめてしまう。
カランっと氷を移動させルカは口に含ませた。
「…………」
当然の如く、ルカはそのまま口づけをしてきた。
「……っんん」
わかっていても、ヒヤッとした感覚にビクッと躯が反応してしまう。